顧問挨拶

tamai.jpg『神奈川大学管弦楽団』 ホームページへようこそ

神奈川大学管弦楽団は1975年に前身の神奈川大学弦楽合奏団が最初の演奏会を開いて以来、40年を超える歴史をもつに至り、定期演奏会も70回を超えました。現常任指揮者の松岡究先生をはじめ、これまで日本有数のオーケストラでご活躍の先生方を指揮者や各楽器のトレーナーとしてお迎えし、献身的なご指導をいただいております。

おかげさまで近年は鎌倉芸術館やみなとみらいホールなど、全国的にも評価の高いコンサートホールでの定期演奏会開催が定着しております。
定期演奏会の演目は学生団員が合議により決定しますが、近年は20世紀の作品も積極的に取り入れるなど、団員達によるレパートリー拡大への果敢な挑戦が続いております。

改めて当団の歴史を紐解きますと、弦楽合奏団初の演奏会の翌年、1976年に早くもフル編成の管弦楽団としての定期演奏会を開催しており、伝説のコンサートホールである神奈川県立音楽堂での定期演奏会開催、Jeunesses Musicales du Japonへの加盟など、比較的早い段階から、当時の団員が首都圏の大学オーケストラの一角を担うべく積極果敢な活動を展開してきたことがうかがえます。
こうした活動が可能となり、当団が今日ありますのも、これまで長きにわたる学内外の多くの皆様からのご支援の賜物であり、改めて感謝申し上げます。

 定期演奏会に加え、当団は小中学校その他での依頼演奏や「湘南ひらつか第九のつどい」への参加、六角橋商店街などとの連携によるスプリングコンサート開催など地域の皆様との貴重な提携の機会をいただいて参りました。2017年には横浜市神奈川区からのご依頼により、区制90周年式典の演奏を務めさせていただきました。また近年は大学より箱根駅伝や全日本大学駅伝の応援を仰せつかっております。

他の多くの大学オーケストラと同様、当団も学生による自律的な組織運営を本旨としております。オーケストラという大きな組織の運営には、複雑な内部調整、指揮者・トレーナーの先生方との調整、ご後援くださる企業様・諸団体様等との連絡や演奏会場の手配の折衝など、学内外で重い社会的責任を伴う膨大な業務が必要で、加えて当団は指定強化部として大学への説明責任も果たさねばなりません。これらの責務を果たすマネジメント能力は学生が実社会に出ればすぐにでも求められる能力であり、当団の活動にはあらゆる社会的訓練の教育的要素が凝縮しております。顧問としては、団員が様々な困難を乗り越え、上記の責務を果たす過程を自身の人格陶冶と将来の職業生活に活かせるよう、コンプライアンスの大枠を示しながら、団員の新たな挑戦をサポートして参る所存です。
本ホームページで当団の活動の一端をご高覧いただき、ご関心をもっていただければ幸甚に存じます。今後とも、神奈川大学管弦楽団をどうぞよろしくお願い申し上げます。

神奈川大学管弦楽団・顧問
玉井義浩 (経済学部教授)